CAVEフライヤーリブランドについて

前回のあらすじ

きっかけ

何かしらの限界が来た

やったこと

まず、差別化の意識をなくす。結局、差別化は他者依存だから。
CAVEのコンセプト、及びそのコンセプトから生じたワールドとロゴから要素を抽出して、その中にある「他にはない部分」を、これまで差別化としておいていた部分、つまりCAVE特有のモチーフとする。この手法はある程度CAVEをやって立ち位置がわかってきたから、またどうにかして他のクラブより目立とうという焦りが抜けてきたからできたものだとは思う。
抽出した要素の中でも構成言語的に単純なもの、展開させやすい物を選んだ結果、岩肌のような自由折線がモチーフとして決まった。
リブランド初期のコンセプトポスター
リブランド初期のコンセプトポスター
CAVE05のフライヤーのボツ案の一つ
CAVE05のフライヤーのボツ案の一つ
あとはこれを何度も何度も、何度も何度もフライヤーに入れる。
展開性のあるブランディングの強みの一つは、たとえばこの形状のこの部分にしかモチーフが使えないという制限を外してあげることで、目に入らせる回数の増加と全体の感触の統率が達成できるところにある。そこをちゃんと活かす。
目立つことを最初から目的に置くより、まずコンセプトをしっかりと準備し、それに合わせた手法を目立つまで徹底的に突き詰めるほうが、良いものが作れる。そのように自分は思っている、というより信じている。